スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

二ノ国(にのくに、と読みます)観てきました。魔法とファンタジーでいっぱいの二ノ国があるのなら一ノ国も当然ありまして、これが私たちの現実世界になります。いわゆるパラレルワールドものですね。ふたつの世界の間にはそれぞれもうひとりの自分というのが存在し、面倒くさいことにお互い命が「つながって」いるのです。だから、二ノ国で死ぬはずのひとがうっかり救われちゃったりすると、一ノ国で生きている「片割れ」が代わりに死ぬんです。…というのがこの話の大根幹なのですが、私実はこの理屈がどうしても理解できませんでした。片方が救われたのならもうひとりも救われる、ならわかるんですけど、なんか変じゃないですか?ともかくそういう前提で話がずんずん進んで行っちゃうのです。結局よくわからないまま最後まで観たせいか作品のアラばかりが見えました。

 

例えば、二ノ国の女の子の命を助けたら一ノ国の方の片割れが自分の彼女でした、なんて出来すぎじゃないですか?で、自分の彼女の命の方が大事だから、二ノ国の方には悪いけど予定通り死んでもらおうだなんていきなりヒール発言。シリアスなお話なのに劇場の最前列中央で笑いをこらえるのがとても大変でした。なんというか、「命の選択」っていう超重たい前フリの割には無理矢理感がたまらないというか。

 

監督がスタジオジブリでしっかり実績を挙げてきた百瀬義行さんで、音楽なんか世界的に評価の高い久石譲さんで、それでどうしてこうなっちゃったんでしょうかね。主人公の年齢が高校生っていう設定だったから、大人は頭柔らかくして観てね、ということ…なのかな。