スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

無限の住人観てきました。ぶっちゃけ言っちゃいますが、私もともとこの作品を観るつもりはなかったんです。同じ時期に公開された別の作品を観るつもりでした。理由はいくつかありますが、大きいものをふたつ言うと、ひとつ目は「チャンバラ映画」だったから。私は腕だの脚だの取れたりするような作品はグロテスクすぎて苦手です。血がどばどば流れるようなのも生理的に受け付けません。ふたつ目はキムタクが主演だったから。私木村さんてあんまり好きじゃなかったんです。よく物まね芸人が彼のまねをする時、「ちょ、待てよ!」という彼の常套句で笑いを取るじゃないですか。私あれが死ぬほど嫌いで、40を過ぎても成長のないトレンディ俳優だというレッテル貼りをしてたのです。実際「南極物語」のリメイクなんてひどいものでした。彼を前面に出し過ぎて、キムタクをいかにかっこよく撮るか、が至上命題のような作風にうんざりしました。で、感想ですが、ひとつ目の「理由」についてはやはり私の苦手分野でした。三池監督だから仕方がないかなー、とも思いましたが、さすがに百人斬りとか死屍累々な話になると残虐シーンも多くてきつかったです。でもふたつ目については今作で木村さんの演技をだいぶ見直しました。年齢相応の演技をやっと出来るようになったかな、と思います。彼はSMAPという枠から抜け出せてよかったかもしれません。スーパーアイドルとしての「キムタク」ではなく「木村拓哉」というひとりの表現者として充分評価に耐えうる作品になっていたと思います。