スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

じけん。

私は腰と両膝に爆弾を抱えています。難しく言うと腰椎椎間板ヘルニアと変形性膝関節症という病気があります。どちらもまだ手術はしていません。特に今、右膝の内側がひどく痛むので軽くびっこを引いて歩きます。右膝は湿布と包帯で動きが悪く、腰もコルセットで固定してあるため長時間歩くことが出来ません。

うちはバリアフリーの環境にないので自家用の車椅子は持っていないのですが、買いものに行って店舗内専用の車椅子がある時はありがたく使わせてもらいます。ただ、全部のお店がそういう設備を設けていないことはわかっています。私は今2kg以上の荷物を手に持つことが出来ないので、日常の買いものにはいつもパートナーがいっしょについてきてくれます。

先日、車椅子の設備がなく通路の狭いスーパーに行った時ちょっとした事件がありました。パートナーがお会計を済ませている間のことです。私は極力周りの方の邪魔にならないように、レジの列から離れたところにあるサッカー台の前で、パートナーを待っていました。すると、ガタイのいい若いお兄ちゃんが私の前にやってきて、地元の方言で、悪ぃけど、台の場所取りすんのやめてくれっかい?!と怒鳴りました。

私はこちらに住むようになってから長いのですが、方言には馴染めていないのでとても怖かったのです。そうでなくともこちらの方言は怒っているように聞こえます。びっこひきつつ急いでその場を離れ、パートナーのそばに戻ったら、なぜ身体が悪いと言えなかったの、とまたまた叱られてしまいました。私はすっかり萎縮してしまい、泣きたい気持ちでお店を後にしました。

病気のひとは買いものしたらいけないのでしょうか。立っている、というだけでそれほど邪魔なのでしょうか。今ひとの心がすさんでいるのはわかっています。みなさんの心に余裕がないのもわかっています。それでも世の中には今を生きづらいと思っている誰かがいることも忘れないで欲しいのです。どうかこの世界に立つことを許されるだけの小さなスペースを、私にください。