スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

こころ。

パートナーが仕事で何かトラブルを抱えたようでひとことも口をきいてくれません。話しかけてもうっとうしげに手で払うばかりで、うなずく事さえ出来ない様子。ほとほと困り果ててしまいました。
パートナーの仕事は激務です。裁量労働制なので職場には5分でも10分でも顔を出せばいいのですが、成績は相応のものが求められる為、フルタイムどころか朝4時には仕事を始め、帰りは夜8時とか9時にもなります。夕食を摂ったら疲れ果てて眠ってしまうのが普通です。結果を出さなければ研究職には留まれません。仕事の事は家ではあまり話したがらないひとですが、時々直属の上司から理不尽な八つ当たりをされたり、意見の食い違いで衝突したりと精神的なプレッシャーがある事もぽつりぽつりとつぶやきます。今回はよほどひどい事があったのでしょう。
私は精神的に不安定になった時の為、緊急用の精神安定剤を処方されています。困った事に今回はそれが思うように効きません。仕方がないので心療内科に行きました。
かかりつけ医は事情を聞いて、病院の中ではどれだけ泣いても構わない、でも旦那さんの前で泣いちゃダメだよ、つらいのはあなただけではない、今旦那さんを支えてあげられるのはあなたしかいないのだから、とゆっくり話してくれました。
私は自分の気持ちを100%パートナーに向けているわけではありません。大切に思っているひとがもうひとりいます。死ぬまで片想いでもいいと思えるほどに、深く愛してしまったひとがいます。パートナーはその事を全部承知の上で、私をそばにおいてくれています。私の為に傷付きながら働いて働いて…。病院の隅で、安定剤の注射が効いて来るまでただひたすらに泣きました。許して欲しいなんて言えません。パートナーには私しかいないのに。
この原稿を書いている今、薬のおかげでだいぶ気持ちが落ち着いて来ています。パートナーが帰ったら、笑って迎えてあげようと思います。彼がまた笑えるようになるまで、ゆっくり時を待つつもりです。