めーる。

4泊5日で日本海の見えるまちに旅行に行って来ました。小さな街並みでしたが綺麗なところでした。旅行と言っても見て回るところが少なかった分、パートナーとゆっくり話が出来ました。正確に言うと、話が聞けました。
ひとに話を聞いて欲しい時は、まず相手の話を聞きなさい、と言ってくれたひとに、パートナーは2通の長いメールを書いていました。送られる事の無かったそのメールは勤務時間中仕事も手に付かぬまま書かれたもので、彼の気持ちが滲んだものでした。なぜ送らなかったのかと尋ねたら、相手の本名が解っているのだから社会的に相手を抹殺してしまう事は簡単に出来る、あえてそんな真似をしないのは僕がそのひとの言葉を信じたいと思っているからで、信頼関係で繋がっている以上はこんなメールを送る必要は無いと思っているから、と答えが返って来ました。
私はひとりになった方がいいのだろうか、という質問には、ここにいたいのならいればいい、と答えました。あなたが誰を見ているかは解っている、でも自分はあなたの夫だからあなたを全力で守る義務がある、と。自分が身を引く時は相手に同じ事を望むし、それが出来ないのなら相手を本当に殺しに行くよ、と言いました。
遅い桜の花びらが雨のように降るまちで、パートナーの心のうちを聞く事が出来ました。