スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

ちちおや。

父の口癖は俺はこんなところで終わる人間じゃない、でした。職場でトラブルを起こしては転職・退職を繰り返し、ほとんど定職らしいものに就いた事がありません。家にいる時はいつも朝から焼酎抱えて管巻いて、気分次第で先妻の子供に手を上げるろくでなしでした。
父を過去形で語らねばならない事は悲しい事ですが、彼は現在失踪中という事になっています。生死の程も解りません。次に会う時があったとしたら葬儀の場ではないかと思っています。
私とパートナーが籍を入れる事にした時、パートナーの両親が父に会いに来てくれた事がありました。その時も明らかに酒が入っている様子で、相変わらずだ、と思ったのですが、親の自分が言うのも何ですが、どこに出しても恥ずかしくない過ぎた娘に育ちました、どうぞよろしくお願いします、と深く頭を下げてくれた事を覚えています。
父はどこかで幸せに生きているでしょうか。そうあって欲しいと心から願っています。あのひとは生きるのに不器用すぎただけなのだと。