め。

もうすぐ車の免許の更新なのでパートナーの眼鏡を新調しに行きました。パートナーは近視の他に乱視がひどく眼鏡を外すとほとんど何も見えません。近くまで寄ってようやく顔の輪郭で私がわかるくらいです。以前笑い話に聞いたのですが、小学生の頃は見えないということが恥ずかしかったので視力表を丸暗記してから視力検査を受けていたそうです。
彼は車が大好きなので昔から免許を取ることがひとつの目標でしたが、目が悪いので長い間教習所にも通えないままでした。それが最近レンズの能力が向上したため免許を取るために必要な0.7の視力を出せるようになったのです。まさに福音でした。パートナーは仕事の合間に教習所に通い、2年かかって時間を工面してようやく免許を取りました。本当に私達にとって大切な大切な免許です。技術の進歩って素晴らしい、と思いました。
新しい眼鏡を買うにあたってフレーム選びまでは手伝えたのでいっしょにお店についていきました。パートナーの眼鏡はどうしてもレンズが重くなるのでフレームは出来るだけ軽いものを選ぶようにしました。後は視力の測定ですが、そちらは手も口も出せないのでお店の隅で外を眺めながら待ちました。こころなしか長い時間が経って、パートナーが苦笑いしながら戻ってきました。0.7は出ないかもしれない、疲れ目だとダメだね、とぼそりとつぶやきました。
なんとかなるよ、と彼は言いますが、目をいたわってあげなければいけません。本を読んで憶えたツボ押しやマッサージで免許の更新を2人で頑張って乗り切ります。