スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

君の名は。」観てきました。久し振りにいいアニメに出会ったと思っています。最初の方はコメディチックでよくある恋愛ものかな、という感じでしたが、主人公2人が会えなくなって男の子の方が女の子を捜しに出掛けて、ある真実にぶち当たった時まさかの展開に思わず息を飲みました。観ているこちらもやられた、そう来たか!と思いました。
新海誠監督の作品を観たのは今作が初めてだったのですが、大林宣彦監督の「時をかける少女」を思い出しました。主人公2人は運命の導きというか、会うべくして会ったのだな、と感じました。少なくとも彼女を救うためには彼が彼女を捜しに行かないといけない、これは必須だったのだと思います。同じ大林監督の作品で、彼と彼女が入れ替わる、という内容の(すみません、タイトル忘れました。)ものがあったと思いますが、その作品と「時をかける少女」をうまい具合に混ぜるとほぼこの作品の大筋になるような気がします。「君の名は。」は新海監督による大林作品へのオマージュなのかもしれません。
しかし新海監督のすごいところは「どこかで観たような展開」に対して「誰も観たことのないエンディング」をしっかり用意しているところかと思います。
お互いの記憶の中から相手の存在が消えていく、その切なさに涙した後で、最後の「君の名は。」の言葉にまた泣けました。さわやかな後味のとてもいい作品です。