スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

かいだん。

岩井志麻子さんの現代百物語因果を読んでいます。私は恐がりのくせに恐い話が大好きで、特に木原浩勝さんの怪談本は全部読んでいます。岩井さんの本は木原さんの本とはタッチが違っていてなかなか面白いです。最大の違いは「幽霊」が出て来ないことでしょうか。むしろ生きている人間の方がよっぽど恐い、というのが岩井さんの怪談のスタンスのようです。
私は幽霊を見たことがありますが、その時は全然恐いとは思いませんでした。全く普通の生きた人間のようで、何も違和感を感じなかったのを憶えています。知っているひとだったからかもしれませんが、少なくとも私の知っている範囲では確かに幽霊よりは生きている人間の方が恐いです。以前久し振りに会った古い友人に、あなた噂では変な宗教に傾倒して出家したとか死んだとか言われているわよ、と言われて驚いてしまいました。私はこうして生きていますし無宗教です。見えない悪意ほど恐いものはありません。
岩井さんの本はちょうど50話まで読みました。残り50話じっくり読みます。