えいが。

実写版鋼の錬金術師観てきました。ここ何年かマンガやアニメの実写版が流行りものですが、どれを観てもお話にならない出来で、この日記にも書かないことがしばしばありました。
鋼の錬金術師は私原作マンガの大ファンで、単行本、完全版両方とも全巻持っています。この作品は過去に2回アニメ化されているのですが、1回目は原作軽視も甚だしいひどい内容で、少なくとも私は怒りました。優れた作品は原作者とファンのもので監督やら脚本家やらがウケ狙いでこね回すものではありません。実写版が出ると聞いた時ハガレンでだけはやってもらいたくなかった、とものすごくがっかりしました。しかも早々に公開された主人公のヴィジュアルを見てもう絶対に観に行かない、と思っていました。それでも映画館に足を運んだのは入場者特典で原作者の荒川弘さんが描いた完全新作の小冊子がもらえると聞いたから。本編は面白くなかったら席を立って帰るつもりでいました。
結論ですが私は最後までこの作品を観ました。ストーリーはアニメ版の1回目と2回目を切って貼ってつなげたような内容でした。映画の時間枠の中でストーリーを組み上げようと思ったら出せない登場人物、出せないエピソードが出て来るのは仕方がないにしても、とても評価に耐えうる内容ではなかったです。
ただ、脇役のキャスティングが原作のイメージ通りで非常に面白かったですね。ホムンクルス組なんて他の役者さんじゃ無理かも、と思うくらいぴったりでした。鎧のアルはCGだそうですが、体が動く時につく陰影がとても自然で納得の出来でした。ストーリーの不出来を補うだけの見所はあったと思います。