スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

しょうねんほう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

松たか子主演の映画「告白」をDVDで見ています。これで2周目。レンタルショップでイチオシの評価を受けていたこの作品、とっても恐いです。R15指定もなるほど、という感じ。ラストシーンは衝撃的でした。愛するものを奪われるという事はひとをここまで残酷にさせるのですね。舞台はある中学校、1年生のクラスです。ひとりの教師がとある「告白」をして職を辞します。1年生という事は13歳。何をしても少年法に引っかからない年齢です。あんまり書くとネタバレになっちゃいますね。
私自身は現在の少年法の下限に反対です。例えば、他人のものを盗るのは悪い事だ、という事は小学生でも解ります。責任能力を問うのなら、14歳というのはむしろ半端な年齢だと思います。外国では自分の弟を殺した子供に重い罪が科された、という判例があったと記憶しています。
私が小学生だった頃、全校集会の間に複数のクラスの給食費が盗まれるという事件がありました。“犯人”は13歳。小学校の卒業生で、きょうだいの友人の兄でした。当時も今も彼は少年法では罪に問われる年齢ではありませんでしたが、普段から素行不良の為更生施設に送られたと聞きました。
当時私達は祖母に育てられていましたが、祖母がきょうだいに“友達は選びなさい”と言っていたのを覚えています。きょうだいはひどく反発して、“悪い事をしたのはあの子じゃないのに何で差別するの”ととても怒っていました。
その後私達は祖母に捨てられ、実父の家庭に引き取られました。きょうだいが13歳の時、部活動のお金が盗まれたという事できょうだいに嫌疑がかかりました。いつもみすぼらしい身なりをしているから、と同じ部の誰かが決めつけてかかったようなのです。フタを開けてみたら騒いでいたのもお金を盗ったのも同一人物。かつてきょうだいがかばったひとでした。当然のごとく、そのひともまた罪に問われる事はありませんでした。
あの兄にして…などと言うつもりはありません。ただ、信じた友人に裏切られたきょうだいが今でも不憫でなりません。少年法について目下の所大きな論議は無いようですが、私は改正を望んでいます。