スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

おきにいり。

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早くも12月、と思っていたら急に寒くなって来ました。一気に冬が来た、という感じです。今朝は忘れてしまいましたが、月曜にはパートナーに職場用の膝掛けを持たせてあげようと思っています。因縁の“綿入れ半纏”も出さなければ…。
これなんですけどね、私を13歳まで育ててくれた祖母の形見なんです。もう少し正確に言うと祖母が私の為に最後に買ってくれたもの、です。うちのパートナーは私が大学の寮を出て(院生は経済状態に関係なく追い出されるシステムになっていました)、四畳半一部屋のアパートを借りた時、この半纏に気付くやいなやさっさと羽織って、以来これは自分のだ!と主張してはばかりません。何がそんなに気に入ったのか解らないのですが、これが形見の品である事を何度説明しても、そんなに半纏が欲しいのなら新しいの買ってあげる、と一蹴されてしまいます。毎年クリーニングに出すまで押し問答が続きます。
お気に入り、と言えば彼の手袋や腕時計もそうですね。手袋は知り合ってから3つ目です。元々薄手の軍手みたいなものを使っていましたが、さすがに貧乏くさいと丈夫な革の手袋を贈りました。最初のうちこそ使いにくいなあ、などと文句を言っていたものの、革が手になじんでくるとすっかり気に入って、水に濡れると革が傷むから使いたくない、と雨や雪の日には素手で帰って来るほどになりました。手袋の意味が無い。それでも何年か前ついに補修不能になり、現在のものを贈る事になりました。
時計も私が贈ったものです。100円ショップのデジタル時計を使っていた彼がお義姉さんの姪っ子に、お兄ちゃんてビンボーなの?と訊かれてしまった事がきっかけで、3万円の腕時計を選んで来る事になりました。バンドが壊れるとか、電池が切れるとかの小さな故障はあったのですが、ついに去年本体に不具合が出て修理に出した所、メーカーの方で部品欠品の為修理不能なので、デザインが多少変わりますがよろしく、と本体部分が新品になって返って来ました。
彼はものを大切にするひとですが、ものを通じて私との思い出を大切にしてくれているのではないかと思う事があります。