てんぷくびょう。

“転覆病”という金魚の病気があります。食べ過ぎや消化不良が原因で、体内のガス圧がうまく調節出来なくなり、おなかを上にしてひっくり返ってしまう病気です。うちで今飼っている子の中で1匹だけこの病気を発症してしまった子がいます。うちの子達はエサの時間以外ほとんど寝て暮らしていますが、病気の子はひっくり返った姿勢のまま眠っています。残念ながら私の知る限りこの病気を治してやれる薬はありません。金魚はエサをくれるひととそうでないひとの区別が付くので、パートナーが仕事を終えて帰って来ると全員わっと起きて催促を始めます。この時だけは病気の子も頑張って泳いで来ます。食欲があるうちは体力がある証拠なので安心らしいのですが…。人間だって好きで病気になるひとはいないけれど、この子だって同じだろうにと思うとかわいそうでなりません。金魚のお店ではこの病気にかかった子は商品価値が無くなるので殺してしまうようです。うちの飼い方が悪くて病気になったのか、それとも元々その素養があったのかは定かではありませんが、アルビノ個体は大概虚弱なので難しかったのかもしれません。
人間も金魚も何かと思うようには生きられないようですね。