スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

かりもの。

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最近はご無沙汰気味ですが絵画は見るのも描くのも好きです。彫刻、陶器、刀剣など美術品は総じて好きな方ですね。出掛けた先で時間が空いた時はよく美術館を探します。
高校生の頃美術担当の先生から「自分の内面と向かい合いたい時は自画像を描きなさい」と言われた事があって、受験勉強の合間に自画像ばかり描いていた時期がありました。当時の絵が何枚か残っていますがどれも不安げというか怯えたような目をしています。今見ても自画像というのは正直だな、と思います。たくさんの不安がありました。
あの頃は鉛筆書きが主でしたが、最近は色鉛筆やパステル、水彩絵の具などを使います。描くものも自画像に限らなくなりました。油彩も道具だけは持っていますが使わずに大切に取ってあります。借り物なので。
また高校時代の話です。芸術科目は1つしか選択出来なかったので音楽か美術かで相当悩んだ事がありました。音楽は期末考査に“実技”がありました。ピアノも声楽も中途半端な私は考えた末に美術を選びました。ところが選択締め切りを過ぎてから解った事ですが、美術は何万円もする高価な油彩道具を買う必要があったのです。私にはとても買えないものです。仕方なく変更を申し出に担任の所へ行ったらたまたま留守でした。副担任は化学担当だったので化学室に行き、先生に事情を話しました。化学の先生はひととおり事情を聞き終えると待ってなさい、と言ってすっと立ち上がり、部屋の奥から新品の油彩道具を持って来て私に渡して下さいました。いいかい、これはあなたにあげるんじゃない、貸すんだよ、100年経ったら返しに来なさい、と。
116歳になったら約束を果たしに行かねばなりません。だから頑張って生きようと思います。