せきにん。

今朝パートナーは熱があるのに出勤して行きました。あさってまでにどうしてもやっておかなければならない仕事があって、それが終わらないと2000人に迷惑がかかる、と言うのです。自分の体とどちらが大事か、とずいぶん止めたのですが、責任ってこういう事だよ、と逆にさとされました。
パートナーの仕事は研究職です。でも自分の研究だけしていればいい訳ではありません。部下の面倒を見たり、学会の幹事をやったり、時には講師の仕事もしなければなりません。年に1回業績評価があって、自分の仕事を進めるのは当然の事、他にどれだけの職務を果たして来たかが問われます。総合評価がマイナスになると研究職から外されてしまいます。
彼はよく、宝くじが当たったら仕事を辞めて、好きな研究だけして生きて行きたい、と言います。買わなくちゃ当たる訳無いよ、といつもツッコミを入れるのですが、多分心の底からそう思っているのだろうな、と思います。熱があっても、つらくても、自分のやりたい事を続けて行く為にはひたすら課せられた責任を果たしていかなければならないパートナーの“いま”はあまりにも過酷です。
本当に好きな事だけつないで生きて行けたらどんなに楽でしょう。今日は帰って来たら充分に水分を摂らせてゆっくり寝かせてあげようと思っています。