スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

いのち。

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長患いをしていたペットの金魚が1匹命を終えようとしています。もう私に出来る事は何もありません。まだかすかにひれを動かしますが、じきに静かになるでしょう。
ピンポンパールは金魚の原種に当たるフナとは似ても似つかぬ姿をしています。丸い体の中にぎゅっと内臓を押し込めた形になっている為、よく消化不良を起こして体を壊します。飼育の難しい品種ですが、とても愛らしいので一時期飼うのが流行った事もあります。
金魚にはすごい数の“改良種”が存在します。人間が美しさを追求した結果な訳ですが、中には明らかに生きていく為には不都合な姿にされてしまった品種もいます。ピンポンパールもその1つに入るかもしれません。命あるものに手を加えるという事は本当に“改良”なのだろうかと、この子達を見ていて時折思います。
それでもこの品種を選んで“飼い主”になる事を決めた以上はここまでベストを尽くして来たつもりです。エサはもちろんの事、水質、水温にも細かく気を配り、病気の子にも回復の為にいいと思った事は極力してやって来たつもりでいます。今目の前で失われゆく命に対して、力及ばなかった事をとても残念に思います。
もし金魚がひとの言葉を理解出来たなら、運悪くまたピンポンパールに生まれて来たら、今度は頑張るからまたうちにおいでと伝えてやりたい…です。