スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望”見て来ました。1日の最終上映回に滑り込んだにもかかわらず観客の入りはまずまずで、この作品の人気の高さが伺えました。テレビシリーズ放映時からこれ面白いぞ、と何だかんだで15年。そんなに経った?!と思っちゃいます。今でこそ警察ものはジャンル化・細分化されて作風も様々ですが、この作品が出て来るまでは街なかで所轄の刑事さんがショットガンをぶっ放すような無茶な展開が当たり前だったにもかかわらず、見る側にもそれもドラマなんだからいいんじゃないの、みたいなある意味テキトーな所があった気がします。大人向けの戦隊ものに近い感覚、ですかね。スーパーヒーローの大活躍を楽しむのがこの手の作品の絶対的セオリー。そこを180度ひっくり返して見せてくれたのがこの作品だと思います。
刑事さんだってかっこいいだけが全てじゃないんだよ、という当たり前の事がどうして表現されて来なかったんでしょう。頑張っても報われなかったり、組織の中で働く事の難しさを思い知らされたり、働く事には必ず付いて回る“痛み”が時にはコミカルに、時には説得力を持って描かれて来ました。“踊る大捜査線”のシリーズが人気を集めたのは“警察”という外からは見えにくいお仕事に人間味を見せてくれたところが大きいのではないかと思います。
今作はFINALという事で、締めにふさわしい良い出来でした。話の中核になる事件の“犯人”がほとんど顔出ししないのですが実は意外な大物で、ちょっとしたサプライズになっていました。登場人物はスピンオフ作品も含めて総出演で、いかりや長介さんの姿が無いのが惜しまれました…。
シリーズ総評みたいな形になってしまいましたが、あえて本編のストーリーには触れないでおこうと思います。