スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

ホビット 思いがけない冒険”見て来ました。ピーター・ジャクソン監督が10年前に手がけた“ロード・オブ・ザ・リング”は私が子供の頃から大好きだった本の映画化で、ガンダルフが、フロドが、アラゴルンが動いてるー!とえらく感動したものです。今作はあの世界から60年前の出来事を描いた3部作のうちの第1話、と言う事で公開を楽しみに待っていました。嬉しい事に、イアン・マッケランさん演じるガンダルフを筆頭に、フロド、ガラドリエル、エルロンド、サルマン、ゴラムの6人は“ロード・オブ・ザ・リング”の配役そのままで再登場していて、前作からのファンにはちょっとおいしい事になっていました。ただしフロドは少々年齢を感じましたが、そこは10年経っているという事で…。
今回の主人公はフロドのおじさんであるビルボでしたが、彼がどういう経緯で“指輪”を持つ事になったのかが描かれていました。その恐ろしい力が60年後の彼をどのように蝕んでしまったかを知って見ていると少々複雑でした。しかもガンダルフは事の顛末に気付いていた様子。毎度ピンチの時に現れてはおいしいところをさらっていくガンダルフですが、あの時なぜビルボに警告しなかったのかを考えると、ひょっとしたら何もかも計算づくだったんじゃないかと思ってしまいました。そもそも、なぜドワーフ族の冒険にホビット族のビルボを連れて行ったのか。まるで最初からフロドの運命まで見越していたみたいだな、と。だとしたらガンダルフって目的の為には手段を選ばない非情な一面もあるのかもしれません。
CGを駆使したオークやゴブリン、ゴラムといった異形のキャラクターの動かし方は、さすがといった感じです。一部アニメ部分もあったようですが、CGとアニメの境界線は全く感じませんでした。今回は3D上映で見ましたが、戦闘シーンが多めだったのと広大な中つ国の世界観を表現する為に3Dは必須、と言うより、2Dでこの作品を見たら損をするかもしれないですね。
あと、あえてひとつケチを付けるとしたらドワーフの首領トーリンがかっこよすぎてドワーフらしくなかったです(笑)。