すし。

SLまつりというのを見に行きました。文字通りSLが走っているのを眺めに行く平和なお祭りです。朝早く自宅を出て車でのんびり3時間。当日切符は買えないだろうと踏んで、とりあえず乗る方は無理でも写真くらいは撮れたらいいな、と思っていました。駅まであともう少し、というところまで来た時、ふおーん、と3回くらい汽笛が鳴るのが聞こえました…。あれ、もう出発しちゃったの？ちょうど入れ違いになったので姿を見る事も出来ず、何しにここまで来たかなあ、という事になりました。
私は鉄道マニアではないですが、列車が好きなひとではあります。新型車両とか発表されるとデジカメ持ってわざわざ見に行くヒマなひと。極度の機械音痴のくせに仕組みとか理屈は解らなくても眺めているだけで楽しかったりします。機能美っていうんでしょうかね。綺麗だなって思います。
それはそうと、片道3時間かけて遠くまで来たのにSLいなくなっちゃったから帰るってどうもいまひとつ。念のためにとプリントしておいた観光協会のマップを広げて、土地のものを食べさせてくれるお店を探そうじゃないか、と話が決まりました。もうこの際開き直って観光しに来た事にしようと。
で、1軒の寿司店に目を付けました。ランドマークになる建物が近くにあってお値段が張らないところ。しかし近所まで行ってもいっこうに目指すお店が見つかりません。うちの車にはカーナビがないものですから、地図を頼りにぐるぐると…。車1台分の幅もない細い脇道を発見するまで、同じところを何度回ったか。車どこに止めたらいいですか、とお店の方に尋ねたら、近所に路駐しちゃってください、このへん警察来ないのでー、と元気よく言われました。駐車場もコインパーキングもない商店街…。確かに路肩は車でいっぱいです。何だかすごいところに来ちゃったな、食べてる間にレッカー移動でもされようものなら帰れなくなっちゃうぞ、などと渦を巻く思考とは裏腹に、出て来たお寿司のおいしい事と言ったら、もう。ネタは地魚100％、これでもかというほどのてんこ盛りで16巻2500円。お店の名前はあえて書きませんがものすごーくお得感があって満足出来るところでした。お昼ごはんにしてはぜいたくしてしまったけれど、反動で夕ごはんは超節約メニューになったのでいい事にしましょう。
最初の目的はどこに行ったのか解らない事になりましたが、ちょっとスリリングでおいしい旅に化けました。