スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

終戦のエンペラー”見て来ました。昭和天皇を戦犯として裁判にかける事の是非について、GHQが内密に調査をしていた事実を描いた作品です。私は歴史があまり得意ではないのですが、確かマッカーサー親日家で、昭和天皇の人柄に感銘を受けて訴追を行わなかった、と習ったような気がします。何で話がそうなったのか、ちょっと驚きました。マッカーサーは部下のひとりに天皇が戦争の開始と終結に関して、何を行い何を行わなかったのか具体的な物証を探させていたらしいです。言ってみれば天皇制の存続はその人物の調査結果次第だったのに、日本で教わる歴史の教科書にはそれがまったく書いていない。歴史というものは違う方向から見ると(この場合はアメリカ視点)思わぬ事実を見せてくれるものだと思いました。
私は最近話題に上る憲法改正手続きの簡略化について全面的に反対です。現憲法アメリカから押し付けられたものだとか時代の流れに乗っていないとかいろいろ言われているようですが、世界に胸を張れる平和憲法だと思っています。と同時に、日本人の自罰的歴史観について疑問を持っています。
領土問題、従軍慰安婦問題、現役閣僚の靖国神社参拝問題、国連常任理事国除外問題、先の大戦に絡む一連の問題は戦後戦勝国から植え付けられた“日本は悪い事をしたのだから頭を下げ続けて当然”という思想が呪いのように日本人の考え方を縛っているからだと思っています。
中村雅俊さんが作中演じる近衛文麿が主人公に“欧米諸国の帝国主義に倣っただけ”と訴えるシーンがあります。これ、間違ってないと思います。やらなければやられていた時代、結局は勝てば官軍。アメリカがフィリピンに、イギリスが中国に、オランダがインドネシアに何をしたかは責められる事がないのに、日本はいつまで賊軍扱いされねばならないのでしょうか?
…感想、というより普段思う事を書き連ねてみました。