かぶとむし。

私のきょうだいは幼稚園の卒業アルバムに“将来大きくなったら何になる？”という質問があって大真面目に“かぶとむし”と答えたツワモノです。かぶとむしが好きなのとかぶとむしになるのではだいぶ違うと思うのですが。幸い願い事は叶わなかったようで、きょうだいは今でも人間をやっています。私は小さい頃から医師になりたかったのですが試験で落ちました。お互い夢が叶っていたら医師はかぶとむしを治してあげられないので2人ともただのひとで良かったのかもしれません。
きょうだいは小さい頃から高いところが好きでした。屋根の上、木の上、電柱の上、どうやってそんなところに登った？と大人達が首をひねるほどに不思議な場所で見つかる事が多かったと覚えています。高いところに登るとかぶとむしになったような気がしていたのかもしれません。
最近、姪が高いところに登りたがって困っている、と電話がありました。DNAというものは恐ろしいな、と思っているところです。今から姪の卒業アルバムが楽しみです。