えいが。

64後編見てきました。前編を上回るパワーのある作品でした。タイトルロールが流れるまで緊張感が途切れませんでした。警察サイドと報道側の息詰まるような攻防が緻密に描かれていました。
ストーリーですが、14年前に起こった64事件を模倣したと思われる誘拐事件が起こります。犯人がサトウと名乗ること、要求金額、身代金の回収ルート、全て同じです。ところがこの誘拐事件が解決に向かうに従って、64事件の犯人も明らかになってくるのです。
佐藤浩市さんは今作も広報官三上を実に表情豊かに演じていました。特に長瀬正敏さんとのシーンでは、魂が抜けたような印象のある長瀬さんの演技に対して、動的な佐藤さんの演技がいっそう引き立って見えました。
この作品は小道具にも結構こだわっていて、例えば公衆電話なんか今時どこにあったんだろう、と思いました。車を破壊するシーンでは昭和の頃に現役だったと思われる古い車がいったいどこから集めてきたんだろう、と思うくらい並べられていました。
ぜひ前編を観てからこの作品を観ることをおすすめします。