スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

きず。

福島県小名浜港に行きました。港内のアクアマリンふくしまに行って魚を見てきました。ここは東日本大震災で被災した水族館で、当時は電源喪失のため推しのサンマを始め魚がほとんど死んでしまったと聞いていました。去年行った時もサンマは展示されていませんでしたが、今日何気なくコオナゴの水槽をのぞいたらひとまわり大きい魚が泳いでいるのが見えました。私にはサンマに見えましたがどこにもサンマ復活の掲示が見えなかった事と、パートナーもサンマは見えないと言ったので、目の錯覚かと思いました。ところが水槽の右下の端にサンマが5匹います、見つけたらラッキーです、と小さな貼り紙がありました。やはり、サンマは復活していたのです。目を凝らしてよくよく見るとそこには5年振りに帰って来たサンマが元気に泳いでいました。
バックヤードツアーといってボランティアの方と水族館の裏側を見て回るコースに参加したのですが、搬入口のコンクリート壁に大きく段差がついているところがあって、地震の影響で地盤沈下が起こったところだと聞きました。このあたりは津波は幸いにも高いものは来なかったけれど、こうした地盤沈下はあちこちにありますね、と説明を受けました。震災の時は大津波警報が出ていたにもかかわらず、お客さんの大半は最初避難しなかったそうです。消防が来て緊急事態だということがようやくわかって、お客さんを全員逃がした後に津波が来て、職員の方々は無事だったものの1台残らず車をさらわれ、その晩はみんなで水族館に泊まったのだという話を聞くことが出来ました。
来年にはイオンモールが出来てこのあたりもにぎやかになるそうです。ぬぐい去れない傷跡も少しずつではありますが癒えつつあるのだと思いました。