スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅観てきました。今作は原作者のJ・K・ローリングが脚本を担当し、ハリー・ポッター8作品の後半4作品でメガホンを取ったデイヴィッド・イェーツが監督をするというので、前評判がかなり高かった作品です。舞台は1926年、禁酒法まっただ中のアメリカ。ハリー・ポッターで主な舞台になったホグワーツ魔法学校の古さと、90年前のアメリカのレトロな感じが上手くマッチングしている感じでした。

さて、感想ですが思っていたよりもコメディタッチで面白かったです。ハリー・ポッターは常に善と悪との戦いみたいなところがあって、まあ、ヴォルデモートという完全なる悪を主人公のハリーが倒すのが最終目標、みたいなかなり差し迫ったところがあったわけですが、今作にはそういうものがありません。主人公のニュートはどこか抜けたようなユーモアと穏やかさを持ち合わせた人物で、魔法動物を優しいまなざしで見つめる様子は常に張りつめていたハリーの表情とは相当違います。この作品を語るのにやはりハリー・ポッターは外せませんが、J・K・ローリングは意識的に、共通点はあるけれど違う話、というのを前面に出してきたな、という気がしました。この作品はけっしてサイドストーリーではない、ということです。その点においてポッタリアンには物足りないと感じられるかもしれません。