スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

くつした。

私の家庭はけっして裕福な方ではありません。子供がいないので教育費なんかはかからないのですが、老後の生活を真剣に考えると子供に頼れない分今から気合いを入れて金策を考えなければなりません。でもうちから1時間ほどのところに住んでいる私のきょうだいは、まだ小さな子供ふたりを抱えてうちよりもっと厳しい暮らしをしています。もともと東日本大震災の被災地からほとんど身ひとつで避難して来たので、今でも足りないものだらけで子供たちにおもちゃのひとつも買ってやれないといつもこぼしています。
23日の夕方、映画を観て帰る途中、スーパーでお菓子のつまった靴下のおもちゃを眺めていたら、パートナーがふざけてそれ欲しいの?ときいてきたので、姪っ子たちが喜ぶかと思って、と答えたら、ちょっと考えたような顔をしたあと、じゃあ行こう、と大きいのをふたつ持ってレジに行きました。びっくりして呆然としている私にどうしたの?届けに行くよ、とにこにこ笑いかけるパートナーの図…。行くんだ!今から!!
嬉しくて嬉しくて、ちびたちふたりがどんな顔をするだろう、と想像しつつ車に揺られて1時間。無事きょうだいの家に着きました。駐車出来る場所がないから僕は車にいるので届けておいで、と言われて急いでプレゼントを持って車を降りて、インターフォンを鳴らしたら、はーい、と中から声がして子供たちときょうだいがひょっこり顔を出しました。とたんに3人の瞳がまん丸くなって、うわあ、サンタさんが来た!○○ちゃん(私の本名)ありがとう!もう大喜びです。靴下を両手いっぱいに抱えて嬉しそうに笑う姪っ子たちと、なんにもしてやれなくて実はちょっと落ち込んでいたんだ、遠いところ本当にありがとう、というきょうだいの言葉と。クリスマスプレゼントをもらったのはむしろ私の方です。車を出さなければならなかったので玄関先で戻ってきたら、パートナーがよかったね、と言ってくれました。
ひとの温かさで私は生きています。みんなに、メリークリスマス。