スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

ピートと秘密の友達観てきました。この作品は「Pate’s Dragon」というタイトルで過去に発表されていて(ただし日本では未公開)、それをデヴィッド・ロウリー監督がリメイクしたものだそうです。英語のタイトルを見てぴんと来た方もおられるでしょうが、秘密の友達というのはDragon、つまり龍です。私達が「龍」ときいて想像するものは爬虫類的な外見のものだと思いますが、5歳のピートが名付けた龍のエリオットはもふもふの体毛が生えた緑色の巨大な生き物で、見た目は明らかに哺乳類に近いです。えーと、翼と牙のあるでっかい犬、という感じかもしれません。
この映画全体を通して私が1番強く感じたのは「母性」でした。エリオットは男性の名前ですし、龍に性別があるのかどうか定かではありませんが、私が見る限りエリオットがピートに抱いている感情は「友情」というより明らかに「母性」に近いと思います。思いがけなく懐に飛び込んできた小さなかわいい我が子。それまでひとりぼっちだったエリオットにとっては、ピートが人間であることなんてどうでもよかったのだと思います。11歳になったピートが人間に発見されて、思いがけず人間の世界に戻ることになった時、エリオットは友達が遠くの学校に転校することになったというよりは、手塩にかけて育てた息子が異国の地に旅立ってしまうような、女性でなければわからないような切なさを大きな瞳にいっぱいにたたえて見送ります。私もいちおう女ですので、びんびんアンテナに引っかかりました。
ディズニーならではの、温かい作品だと思います。