スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

沈黙Silence観てきました。原作者の遠藤周作さんは私が学生時代に最も影響を受けた作家さんのひとりです。私は宗教というものを一切信じていません。ひとは死んだら天国にも極楽浄土にも行くことなくそこで終わりだと思っています。だから今を一所懸命生きなければいけないと思います。ただ、他人が宗教に救いを求めるのを否定はしません。ひとは元来弱い生きものですから信じることで何かにつながっていたいのだろうな、と漠然とですが思っています。第2次世界大戦末期の特攻隊のひとたちは、特攻で死んだら英霊として靖国神社に祀られる、と信じて出撃したと本で読みましたが、江戸時代初期の隠れキリシタンキリスト教宣教師は教えに殉じることで天国へ行ける、と考えていたあたり時代は違えどよく似ているような気がします。でも特攻で死ねなかった兵士や殉教出来なかった信者は、死者と較べて心が弱かったのでしょうか。私はむしろ弱き者の心にこそ神は寄り添っていたのだと思います。強くなくても構わないから生きなさい、と言ってくれるのが多分本当の神様です。