スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

えいが。

関ヶ原観てきました。主人公石田三成岡田准一さん、対する徳川家康役所広司さんと何とも私にとっては魅力的なキャスティングで、公開決定の一報を聞いてからずっと楽しみにしていた作品です。関ヶ原の戦いと言えば日本人のほとんどは知っている歴史的な出来事だと思いますが、この戦いがわずか6時間で終わってしまったということを認識している方は多くないのではないかと思います。私は学生時代に日本史があまり得意ではなかったので、関ヶ原の戦いについては本当に不勉強で、よくわからないけど家康が勝ったんだっけな、という程度の認識しかしていませんでした。石田三成というひとに関しては当時ノリノリの家康に対して牙をむいた無謀なひと、くらいに思っていました。この作品はもともと司馬遼太郎さんの書いた原作があって、それを脚本も担当した原田眞人監督が書き下ろしたものだそうです。石田三成という人物がこんなにも生き生きと鮮やかに戦国の世を駆け抜けたひとだったとは想像だにしませんでした。もちろん歴史作家としての脚色も少なからずあったでしょうが、行動の基準が正義か、それとも不正義か、という点にあったとされる司馬史観には深い感銘を受けました。岡田准一さんはもののふとしての義に殉じた石田三成を確かな洞察力と演技力で見事に表現していたと思います。役所広司さんの家康は、彼の圧巻の演技にも納得しましたが、「タヌキオヤジ」と言われた家康の堂々たるデブっぷりにはほんとびっくりしました。あのおなかはCGだそうですよ(笑)。