スクランプ連盟

趣味の旅行、映画、パートナーと二人三脚のうつ病ライフについてゆるーく書いてます。

はぷすぶるく1。

国立西洋美術館で開催されたハプスブルク展を観に東京まで行きました(ごめんなさい、先月の話です)。朝早く家を出て開館の9時30分に間に合うように特急に乗ったのですが、途中で前を行く電車に何かトラブルがあったらしく少し遅延が出ました。おかげで国立西洋美術館に着いた時にはすでに長蛇の列が出来ていました。ほんとに大丈夫だろうか、と思いましたけれど流れが思ったよりもスムーズで、30分待ちくらいで館内に入れました。

ハプスブルク家神聖ローマ帝国の頃から第1次世界大戦までヨーロッパの各国を統治していた一族です。有名どころではルイ16世の王妃マリー・アントワネットや、彼女の母親であるオーストリアの女帝マリア・テレジアあたりがそうです。展示は肖像画が多かったですよ。画家さんは時代によっていろいろでしたがベラスケスやルーベンスレンブラントくらいはわかりました。

CMでよく使われていた「青いドレスの王女マルガリータテレサ」は、実の叔父と15歳で結婚させられ21歳の若さで亡くなった、と書いてありました。この絵、実は緑色バージョンもありまして、そちらもとても美しかったです。

興味深いと思ったことのひとつは絵画の展示法、でしょうか。現代で画展を開く時は年代別、作家別、ジャンル別など順を追って並べられているのが普通ですが、昔はそういうこと関係なくべたべた適当に飾られていたのだそうです。系統立てて鑑賞できるようになったのはわりと最近の話だそうですね。

あと、ヨーロッパ中に散逸したハプスブルク家の遺産を改めて集め直した王様、えーと、なんて言ったかな。スペインのフェリペ2世だったと思うのですが間違っていたらすみません。とにかく、血筋の誰かが頑張って収集してくれたおかげで現代に残った作品もあったのだとか。

絵画以外は贅沢品が多かったです。特に、実用性を無視した水晶のスプーンとフォーク、イエローダイヤでコテコテに飾られた銃、冷凍庫のない時代には究極の贅沢だったと思われるシャーベットの器あたりに目が釘付けになりました。民衆が食うや食わずだった頃にこんな贅沢をしていたらそりゃ叩かれますわな。パートナーが言っていたのですが、ハプスブルク家の末裔が近年まで平和活動していたらしいです。ヨーロッパの光と闇を垣間見た気がしました。