せいしんびょういん。

もうずいぶん昔の話になりますが私は今までに2回希死念慮で入院しています。希死念慮って言葉は難しいですけれど、わかりやすく言えば死にたくなる症候群とでも言いましょうか。現在は不眠以外の症状は一切出ていないのですが、一時期うつの症状が強く出て困ったことがありました。

精神病院なんてほんと人間の行くところじゃありません。最近の精神病院てかつての暗いイメージを払うためか明るい内装になっているのですが、ひとはそんなに変わらないのでかなり怖いです。

私は何気なく話しかけた精神薄弱の患者さんにあんたを殺しても私は罪にならないんだって、と言われて身の毛のよだつような思いをしたことがあります。あと、統合失調症の患者さんたちが一晩中壁を叩く音に悩まされたり、退院したら遊びに行こう、と無理に誘われそうになったり、退院後に届いた手紙の内容が支離滅裂でびっくりしたり、まだまだありますよ。

いちばんきつかったのは通信制限かな。電話とか、手紙とか、直接会うことも制限されました。家族でも同じ。薬が効いてきてのーみそが晴れてくると、自分が置かれている環境に慄然とさせられました。看護師さんも「ひと」扱いしてくれませんし、一刻も早く退院したくてお医者さんをせかしたものです。

あ、何度も言いますが今は元気ですよ。あんなところもうまっぴらです。時々思い出しては気持ちを新たにしています。